なぜOND HOTELは、生まれたのか。

心と身体を整える体験を、一つの場所で。その問いに正面から向き合うことから、OND HOTELははじまりました。
サウナ、温泉、そして土地の食。開湯1300年の歴史を持つ温泉地・武雄を舞台に、ただの宿泊ではない時間を届けたい——2023年12月の開業には、そんな想いが込められています。
このホテルがなぜ生まれ、何を目指しているのか。その背景と哲学を紐解いていきます。

「OND」という名前に込めた意味

OND HOTELの名前には、いくつかの意味が重なっています。ひとつは、武雄の「温度」を上げ、地域を盛り上げる「音頭」を取っていく場でありたいという想い。もうひとつは、3つの英単語の頭文字です。

  • Open(誰でも利用できる)
  • Neutral(体と心を整える)
  • Diverse(多様な使い方ができる)。

誰かのためだけの宿ではなく、それぞれの過ごし方ができる場所として。この名前には、OND HOTELが目指す姿そのものが込められています。

なぜ、武雄だったのか

OND HOTELが建つ武雄市は、開湯以来1300年の歴史を持つ武雄温泉を中心に発展してきた街です。2022年9月には西九州新幹線が開通し、福岡や長崎との距離がより近くなりました。人の流れが変わりつつあるこの街に、新しい滞在体験の場をつくる可能性を感じたのです。

ホテルが位置するのは「武雄温泉保養村」。湖のほとりに広がる自然豊かなこのエリアは、かつて武雄市を代表する保養地として長く親しまれてきました。

時代の変化とともに静かになっていたこの場所に、新たな息吹を届けたい。
それもまた、OND HOTELが生まれた理由のひとつです。

空間と体験に込めた、細部のこだわり

OND HOTELのエントランスを彩る特長的な暖簾をくぐると、淡い木の風合いとやわらかな間接照明が静かに迎えます。この独特な空間は、武雄という土地の魅力を五感で味わえるよう、細部まで丁寧に設えられています。

武雄を五感で感じる施設に

OND HOTELの空間は、土地との対話から生まれています。
黒牟田焼の登り窯で使われていた「トンバイ」を活用したサウナや、嬉野のハーブを使用したスチームサウナ。武雄・佐賀の素材や文化が、空間のいたるところに息づいています。

設計にあたり大切にしたのは、「武雄を五感で感じる施設であること」。自然豊かな環境の中に佇むホテルだからこそ、内装にはやさしく淡い色合いの素材を選びました。また、空間全体を均一に照らすのではなく、陰影を生み出す照明計画を採用しています。

親しみやすさと和の趣、そして清潔感。それが、この空間の基調となっています。

サウナ×食で生まれるOND HOTELだけの体験

心と身体を整える体験の中心として、OND HOTELはサウナと温泉を選びました。大浴場には4種類のサウナを完備。薪サウナ、セルフロウリュサウナ、スチームサウナなど、それぞれ異なる魅力を備えています。武雄産のハーブを使ったアロマも、この土地ならではのこだわりです。
温泉は武雄の天然温泉。弱アルカリ単純泉のやさしい湯が、日々の疲れをゆっくりとほどいていきます。

レストラン「SUMIKA」では、シェフが武雄をはじめ佐賀各地の旬の食材と向き合い、その日だけのコースを仕立てます。
サウナで整えた身体に、土地の恵みをいただく。
サウナと食がひとつにつながる体験は、OND HOTELならではの魅力です。

OND HOTELが届けたい体験

鳥の声、木々のざわめき、湯けむりに包まれる朝。
武雄という土地には、日常ではなかなか出会えない時間の流れがあります。

OND HOTELが届けたいのは、「何かをする」体験ではありません。何もしないことを、贅沢として味わえる時間。温泉に浸かり、サウナで熱と冷に身を委ね、土地の食を静かに味わう。その繰り返しの中で、いつの間にか呼吸が深くなっている——そんな感覚を、ここで過ごすすべての人に届けたいと考えています。

整うとは、何かを達成することではありません。静けさに身を委ね、五感がひらいていくのをそっと感じること。
OND HOTELは、そんな場所でありたいと考えています。

OND HOTELで特別な滞在を

一度訪れた人が、また戻ってきたいと思える場所であること。
「自分に還る場所」として、OND HOTELが誰かの記憶の中に在り続けること。
それが、このホテルが武雄に生まれた最も深い理由なのかもしれません。

武雄の自然の中でサウナと温泉に浸かり、土地の旬を味わい、静かな夜を過ごす。
OND HOTELが届けるのは、ただの宿泊体験ではありません。

日常から少し距離を置き、自分に還る時間。
それこそが、OND HOTELが武雄に生まれた理由です。